創作にできることはまだあるかい【2021.4.29】
面白い映画とか小説とか見ると、決まって同じ感情になる。
「創作にできること、まだある?」って。
図書館行ったら、びっくりするくらい本が溢れてる。実写化されたり賞を取ったりして見たことあるタイトルのもんもあれば、申し訳ないことに著者名すら見たことないものだってある。映画だっていくつもいくつも出てるけど、タイトルを聞いた事がないもんだっていくらでも出てくるわけやんか。もう今は飽和状態なんじゃね? って思う。妄想を膨らまして「あ〜こういう創作が見てぇ〜」って思った時創作意欲って湧くけども、私ごときが思いつくような展開ってもう数え切れんくらい生み出されてるわけでさ。多分血眼になって探しゃあるはずなんよね、もうこの世のどっかに。
タイムスリップとか、叙述トリックとか、そういう今じゃポピュラーなものを初めて思いついた人ってめちゃくちゃ気持ちよかったやろうな。今ぱっと調べた感じやと、タイムスリップを扱った小説の一番最初は「クリスマス・キャロル」らしい。1843年に出版された、チャールズ・ディケンズの本。ネットで調べた情報やからほんまかどうかは知らんし、しかも読んだことないからどういう話なんかも知らんけど。今度読んでみよ。
とにかく、2021年の現在から遥かに遡って200年近く前に、「タイムスリップ」っていう概念が生まれたとして、200年経った今でもそれが擦りに擦られてるの面白いよね。最初の「タイムスリップ」っていうのを起点にして色んなものが産まれてるけど、根本にあるのは200年前に撒かれた種なわけで。
そりゃ200年前にその概念が生まれてなかったとしても、「タイムスリップ」っていう概念は必ずどっかで生まれていたんやと思うけどさ。「時間を巻き戻してやり直したい」っていう感情は人間誰にでもあるものやし。この感情は多分200年どころかもっと前からあるから、「タイムスリップ」の原点って「地球上初めて失敗を犯した人」なんかもしれんな。だとしたらアダムとイブっていう可能性もあるな、タイムスリップの原点。
そんな話はまあ置いといて、とにかく頭の固い人間である私は思うわけよ。これから先、タイムスリップ的な「新しい概念」って生まれていくんかなって。今ある種をどうにかこうにか品種改良していくだけで、新種って見つかんのかな。見つけられる可能性があるんやとしたら、私も見つけたいと思うねんけど。けど、もう出尽くしてんじゃね? って思ってしまうよね、こんだけ創作が溢れた世界やったらさ。
失礼ながら名前の知らない本だって、背景にはそれを書いた人と編集した人がいて、多分何かしらの新人賞を取って書籍化したりして、それでようやく1冊の本になって図書館に並んだわけだ。1冊1冊の本の裏側に、人の喜びとか葛藤とか、そういうのが隠れてると思ったらちょい怖かったりする。それを知らない自分も怖いなって思う。
いつか新しい「概念」が出来上がったら、多分私めちゃんこ悔しいんやろうな。「その手があったか!」って絶対なると思う。多分頭固すぎて気付いてないだけで、新種は脇をすり抜けていってるんやろうけどさ。
あ〜、頭柔らかい天才になりて〜。
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